MT4のEAでソースコードを解析したい場合

24時間自動売買ができるMT4（メタトレーダー4）のEA（エキスパートアドバイザー）は、自作することもできるため、プログラミングの経験のある方やEAプログラミングを習得したい方は自作の際に他者が作成したEAのソースコードを解析して参考にしたいという方もいるでしょう。MT4のEAのソースコードを解析するには一昔前ではデコンパイルという方法を試す人もいましたが、近年では厳しくなっており基本的にはEAのコンパイルはできなくなっています。そもそも、許可のないデコンパイルは盗用と同じでありEA作成者の権利を守るために厳しくなっています。

デコンパイルで簡単にソースコードを解析できてしまうと、学習目的ならまだしも、ほぼまるまるコピーしてあたかも自分が作ったかのように転売する人が現れてしまいます。学習目的であったとしても、作成者が公開していない物を勝手に盗み見することは許しがたいこととなっています。

ちなみに、デコンパイルって何？という方のために簡単に説明しておくと、デコンパイルとは逆コンパイルとも呼ばれ、まずはコンパイルは何かについて知っておきましょう。コンパイルとは、人間がMT4のEA開発の際に用いるプログラミング言語MQL4による記述（ソースコード）を、このままではコンピューターは処理できないので実行可能形式のex4ファイルに変換する処理です。この逆でex4ファイルをMQL4によるソースコードに戻すのがデコンパイル（逆コンパイル）であり、これによって人間が解析できるようになります。

開発者がオープンソースとして公開しているEAは日本国内ではなかなか見つかりませんが、海外ではよく見かけます。オープンソースにしている開発者は多くの人に見てもらいフィードバックをもらいロジックを改良していく考えなので、積極的に参考にしてEA自作の学習に役立てて良いでしょう。